30代後半の男でも結婚できる! 現実との向き合い方を考える

30代

30代前半の頃は「まだ大丈夫」と思っていた。気づけば37、38、39……。マッチングアプリを開いても、以前より反応が薄い。

「30代後半の男って、もう厳しいのかな」

正直に言います。30代後半の男性の婚活が、20代や30代前半より厳しくなる部分はあります。それは、なかったことにはできない現実です。

でも、「厳しい」と「無理」は違います。

この記事では、30代後半男性の婚活市場での立ち位置、厳しさの本当の理由、そして「条件」だけで語られがちな婚活を、少し違う角度から見つめ直します。

そもそも30代後半の男は本当に結婚が厳しいのか?

30代後半の男が結婚を考えたとき、最初に気になるのは「本当に厳しいのか」という現実でしょう。

ここでは、データをもとに30代後半男性の婚活市場での立ち位置を確認します。

データで見る30代後半男性の婚活市場

30代後半男性の婚活市場について、まず客観的なデータを確認しておきます。

2020年の国勢調査によると、35〜39歳男性の未婚率は38.5%。つまり、30代後半で結婚していない男性は約4割存在し、決して珍しくありません。

※出典:生命保険文化センター「50歳時の未婚率」(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」/総務省「国勢調査」をもとに作成)

一方、結婚相談所における成婚率を見ると、状況が少し異なります。

IBJの「成婚白書2025」によれば、男性の年齢別成婚率は以下のとおりです。

  • 〜29歳:42.5%
  • 30〜34歳:49.0%
  • 35〜39歳:46.2%
  • 40〜44歳:39.0%
  • 45歳以上:23.6%

30〜34歳がもっとも高く、約半数が成婚に至っています。35〜39歳は約3ポイント下がりますが、それでも46.2%。約半数近くが成婚しています。

※出典:森とう結婚相談所「IBJ成婚白書2025|年齢別成婚率・年収・行動量データを解説」

ここで注目したいのは、成婚率には年収とのバランスも影響するという点です。

同じ成婚白書のデータによると、年収500万円台の30代前半男性の成婚率は50%を超えますが、40代前半では30%台に落ち込みます。年収が高ければ結婚できるという単純な話ではなく、「年齢×年収のバランス」が重要になってきます。

30代後半は、成婚率のピーク(30代前半)を少し過ぎた位置にあります。確かに「厳しくなり始めるゾーン」ではありますが、40代以降の急激な低下と比べれば、まだ十分に勝負できる年齢帯です。

『厳しい』と『無理』は違う

2015年の国勢調査をもとにした分析によると、35歳男性がその後5年以内に結婚できる確率は約20.88%。これは「5人に1人は結婚している」という意味です。

※出典:ツヴァイ「35歳が結婚できる確率は? 結婚率の変化とその理由」

インターネット上では「35歳を超えると結婚できる確率は3%」という説を目にすることがあります。しかし、この数字は統計の読み方を誤ったものであり、実態とは大きくかけ離れています。実際のデータでは、その6〜7倍の人が結婚に至っています。

確かに、26歳男性の5年以内結婚確率36.74%と比べれば、35歳の20.88%は低い数字です。さらに40歳になると12.8%まで下がります。

つまり、30代後半は「確率が下がり始める時期」ではありますが、「まだ十分に可能性がある時期」でもあるのです。

結婚相談所のデータを見ても、成婚退会者の52.2%が30代というデータがあります。30代後半でも約46%が成婚している現実は、「厳しい」と「無理」が別物であることを示しています。

※出典:ツヴァイ公式サイト

「どうせ無理なんでしょ」と思いながらこの記事を開いた人もいるかもしれません。数字を見てください。無理ではありません。ただし、「厳しさ」は確かに存在します。

30代後半男性の結婚はなぜ厳しい?

30代後半の男が結婚を考えたとき、最初に気になるのは「本当に厳しいのか」という現実でしょう。

ここでは、データをもとに30代後半男性の婚活市場での立ち位置を確認します。

女性が希望する年齢層とのズレ

30代後半男性の婚活が厳しくなる理由のひとつは、女性が希望する年齢層とのズレです。

厚生労働省の人口動態統計によると、2024年に結婚した初婚夫婦の平均年齢差は夫が妻より1.4歳年上。±1歳差以内で結婚したカップルは全体の48.2%を占めます。

※出典:厚生労働省「人口動態統計」(e-Stat 表番号9-11)

つまり、現在の結婚市場では「同世代婚」が主流です。さらに、妻が年上の結婚も増えています。2024年の初婚夫婦で妻年上婚の割合は25.5%と過去最高を記録しました。「男性が年上」という前提は、以前ほど強くありません。

※出典:タメニー株式会社プレスリリース(厚生労働省「人口動態調査」を引用)

結婚相談所のデータでも、同じ傾向が見えます。IBJの成婚白書によると、成婚カップルの平均年齢差は2017年の4.23歳から2025年には2.77歳まで縮小。8年間で約1.5歳も差が縮まりました。

※出典:IBJ結婚みらい研究所「成婚白書」

これらのデータが示すのは、30代後半男性(37〜39歳)が20代後半の女性を希望した場合、10歳近い年齢差となり、統計上の主流から大きく外れるという現実です。

マッチングアプリで「いいね」が返ってこない。お見合いが組めない。その原因のひとつは、「自分が選びたい相手」と「自分を選んでくれる相手」のズレにあるかもしれません。

このズレを認識することが、婚活を前に進める第一歩になります。

出会いの場が自然に減っていく

30代後半男性の婚活が厳しい理由の2つ目は、出会いの場が構造的に減っていくことです。

こども家庭庁が2024年に実施した調査によると、「そもそも出会いの場所・機会がない」と回答した割合は30代社会人が34.1%で最も高く、大学生(30.4%)や20代社会人(29.0%)を上回っています。

※出典:こども家庭庁「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」(令和6年度)

30代社会人の3人に1人以上が「出会いの場がない」と感じている。これは主観だけでなく、構造的な問題でもあります。

国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によると、夫婦の出会いのきっかけとして「職場や仕事で」の割合は1992年頃をピークに一貫して減少しています。2021年調査では21.4%まで下がりました。

※出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(2021年)」

「友人・兄弟姉妹を通じて」の出会いも、2005年頃の3割超をピークに、2021年は25.9%とやや減少しています。

20代のうちは、学校・サークル・合コンなど「自然に異性と出会う場」があります。30代前半までは職場や友人の紹介もある程度機能します。しかし30代後半になると、周囲の友人は結婚済み、職場の独身者も減り、「紹介してくれる人」が少なくなります。

厚生労働省の調査でも、35〜39歳が結婚しない理由として最も多いのは「適当な相手にめぐり会わない」でした。

※出典:厚生労働省「平成25年版 厚生労働白書」

「出会いがない」という感覚は、気のせいではありません。30代後半では「自然に出会える」という前提が成り立たなくなっているのです。

「まだ大丈夫」が積み重なった焦りとプレッシャー

18〜34歳の未婚男性が希望する結婚年齢の平均は30.4歳。一方、実際の平均初婚年齢は31.1歳です。

※出典:生命保険文化センター(厚生労働省「人口動態統計」をもとに作成)

多くの人が「30歳くらいで結婚するだろう」と漠然と思っている。でも実際は、希望より少し遅れる。「まだ大丈夫」が積み重なり、気づけば35歳、37歳、39歳……。そして年齢が上がるほど、婚活は精神的にきつくなります。

SMBCコンシューマーファイナンスが2025年1月に公表した調査によると、婚活中の未婚者のうち「婚活疲れを感じる」と回答した割合は以下のとおりです。

  • 25〜29歳:75.9%
  • 30〜34歳:81.5%
  • 35〜39歳:84.3%

35〜39歳では、実に8割以上が婚活疲れを感じています。

※出典:SMBCコンシューマーファイナンス「婚活・結婚に関する意識・実態調査」

逆に「婚活を楽しい」と感じる割合は、年齢とともに下がります。

  • 25〜29歳:62.0%
  • 30〜34歳:51.8%
  • 35〜39歳:32.5%

35〜39歳で婚活を楽しいと感じている人は、3人に1人しかいません。

同じ調査では、35〜39歳が婚活で苦労していることとして「条件が合う人と出会う」(60.2%)、「条件が合う人に好意を持ってもらう」(53.6%)が挙げられています。いずれも他の年代より約10ポイント高い数字です。

焦りは自然な感情です。周囲が結婚していく中で、自分だけが取り残されているように感じる。その気持ちは否定しようがありません。

ただし、焦りに支配されると空回りしやすくなります。「とにかく誰かと結婚しなければ」という心理状態では、相手を冷静に見られなくなるリスクがあります。

焦りを認めた上で、それに支配されない。30代後半の婚活では、この心の持ち方が重要になってきます。

30代後半の男性で結婚できない人の特徴

同じ30代後半でも、結婚できる人とできない人がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。

ここでは、婚活がうまくいかない人に共通しやすい特徴を整理します。自分に当てはまるものがないか、チェックしながら読んでみてください。

相手に求める条件が多すぎる

30代後半で結婚できない人に共通しやすい特徴のひとつは、相手に求める条件が多すぎることです。

リクルート ブライダル総研の「婚活実態調査2024」によると、男性が結婚相手に求める条件は以下のとおりです(複数回答)。

  • 「性格が合う」:95.4%
  • 「一緒にいて楽しい」:80.8%
  • 「一緒にいて気を使わない」:78.0%
  • 「容姿」:50.2%
  • 「年齢」:33.1%

※出典:リクルート ブライダル総研「婚活実態調査2024」

「性格」「楽しさ」「気を使わない」といった相性面を重視する男性が多い一方で、「容姿」を条件にする人も約半数います。

条件を持つこと自体は悪くありません。ただし、条件を重ねるほど、該当する相手は減ります。「20代後半」「容姿端麗」「性格が良い」「価値観が合う」と条件を積み上げていくと、該当する女性の母数は、極端に少なくなります。

さらに、その女性が「同年代〜5歳上を希望」していた場合、30代後半男性は選択肢から外れてしまう可能性があります。

結婚相談所の現場では、成婚者に共通する傾向として「絶対に譲れない条件が少ない」という点がよく挙げられます。条件の「数」が少ないのではなく、「これだけは譲れない」と決めたもの以外は、柔軟に考えているということです。

条件を減らす必要はありません。ただし、「この条件は本当に譲れないのか」「なぜこの条件が必要なのか」を一度立ち止まって考えてみる。その作業が、出会いの幅を広げる第一歩になります。

自分の市場価値を客観視できていない

30代後半で結婚できない人に共通しやすい特徴の2つ目は、自分の市場価値を客観視できていないことです。婚活市場では、男性は「年齢×年収」の組み合わせで評価される傾向があります。IBJの「成婚白書2024」によると、年収500〜599万円の男性の成婚率は以下のとおりです。

30〜34歳:51.6%
35〜39歳:50.9%
40〜44歳:38.9%

同じ年収でも、年齢が上がると成婚率は下がります。「年収500万円あるから大丈夫」ではなく、「38歳で年収500万円」という組み合わせでどう評価されるかを考える必要があります。

※出典:IBJ「成婚白書2024」(PR TIMESプレスリリース)

国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査(2021年)」によると、女性が結婚相手の男性に「家事・育児の能力や姿勢」を重視する割合は70.2%(前回57.7%)と大きく上昇しています。一方で、男性の経済力を重視する傾向も依然として続いています。

※出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」

女性は男性の年収や経済力を見ています。自分の年収がどう評価されるかを把握しておくことは、婚活を進める上で欠かせません。

マッチングアプリでは、さらに厳しい現実があります。一般的に、女性は男性の約10〜20倍の「いいね」を受け取ると言われています。男性は「選ぶ側」ではなく、「選ばれる競争に参加している」という認識が必要です。「いいね」を送っても返ってこない。お見合いを申し込んでも成立しない。その状況が続くと、自信をなくすかもしれません。

ただし、結婚相談所ではお見合い申し込みの成立率は平均約6〜10%と言われています。10人に申し込んで1人と会えれば平均的。断られること自体は、普通のことです。

問題は、「なぜ返事が来ないのか」「なぜお見合いが成立しないのか」を客観的に分析できているかどうか。

プロフィール写真は適切か。自己紹介文は相手に伝わる内容か。希望条件は現実的か。

アプリやお見合いでの反応の薄さは、自分の立ち位置を知るサインでもあります。そのサインを無視せず、改善できるポイントを探すことが大切です。

受け身のまま『いい人がいない』と言っている

30代後半で結婚できない人に共通しやすい特徴の3つ目は、受け身の姿勢のまま「いい人がいない」と言っていることです。

国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査(2021年)」によると、25〜34歳の未婚男性が独身でいる理由として最も多いのは「適当な相手にまだめぐり会わないから」で43.3%でした。

※出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査」

「いい人がいない」という感覚は、多くの独身者が抱えています。ただし、その背景には「そもそも出会いの数が足りていない」という問題が隠れていることがあります。IBJの「成婚白書2024」によると、成婚した人の行動量は以下のとおりです。

  • 自分からのお見合い申し込み数:平均22.9件
  • 相手からのお見合い申し受け数:平均14.2件
  • お見合い数:平均17.3件
  • 交際人数:平均4.2人

※出典:IBJ「成婚白書2024」

成婚者は自分から平均22.9件を申し込み、17.3回のお見合いを経て、4.2人と交際した末に結婚しています。つまり、「最初の1人目で決まる」ケースは少ない。成婚者でも、平均17回以上のお見合いを重ねています。

「いい人がいない」と感じているとしたら、まだ十分な数の人に会っていないだけかもしれません。

リクルート ブライダル総研の「婚活実態調査2024」によると、婚活サービスを利用した人のうち、結婚できた人の割合は41.3%。能動的に動いた人の約4割が結婚に至っています。

※出典:リクルート ブライダル総研「婚活実態調査2024」

「待っていれば、いつか出会える」という期待は、データで見る限り厳しいと言わざるを得ません。30代後半は時間的な余裕がありません。受け身の姿勢を続けるほど、選択肢は狭まっていきます。

「いい人がいない」と思うなら、まず会う人数を増やす。自分から動く。その姿勢が、結婚への第一歩になります。

身だしなみ・清潔感への意識が薄い

株式会社ネクストレベルが2023年に実施した調査によると、20〜40代の独身女性が結婚相手に求める条件として最も多かったのは「清潔感がある」で89.8%でした。

  • 「清潔感がある」:89.8%
  • 「誠実である」:84.9%
  • 「思いやりがある」:81.0%
  • 「収入が安定している」:76.0%

※出典:株式会社ネクストレベル「マッチングアプリ大学」調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000032757.html

年収よりも、職業よりも、まず「清潔感」。女性の約9割が条件に挙げています。

これは「見た目がいい」という話ではありません。「相手に不快感を与えない」という最低限の配慮ができているかどうかです。

具体的には、髪型が整っている。爪が切られている。服にシワや汚れがない。口臭・体臭に配慮している。こうした基本的なことです。

清潔感は「最低条件」として見られています。これがなければ、年収や性格を見てもらう前に「なし」と判断されてしまいます。

マッチングアプリでは、プロフィール写真の段階で判断されます。お見合いでも、最初の数分で印象が決まることが多い。清潔感がなければ、その先に進めません。

30代後半の男性に多いのは、「自分では普通だと思っている」パターンです。

20代の頃と同じ髪型、同じ服装、同じケア。仕事では問題なくやれている。だから「自分は大丈夫」と思い込んでいる。

しかし、30代後半になると、肌のくすみ、髪の変化、体型の変化など、20代とは違うケアが必要になってきます。

婚活の場では、仕事とは別の基準で見られています。「問題ない」ではなく、「また会いたい」と思われる必要があります。

清潔感は、努力で改善できる部分です。年齢や年収は変えられなくても、身だしなみは今日から変えられます。

一度、自分の見た目を客観的にチェックしてみてください。

身だしなみ・清潔感への意識が薄い

タメニー株式会社の調査によると、女性が結婚相手に「清潔感がある」を条件に挙げた割合は62.5%。男性の46.9%と比べて高く、女性の約6割が清潔感を重視しています。

※出典:タメニー株式会社プレスリリース

株式会社オミカレの「婚活の身だしなみに関する意識調査」では、さらに厳しい数字が出ています。

女性が相手の髪を見る際に「清潔感」を最重要視する割合は76.6%。次点の「自分に似合っている」(17.3%)に約4倍の差をつけています。そして、女性が身だしなみを理由にお会いすることを断った経験があると回答した割合は63.2%。男性の21.1%と比べて約3倍です。

※出典:株式会社オミカレ「婚活の身だしなみに関する意識調査」

つまり、女性の6割以上が「身だしなみが理由で相手を断ったことがある」ということ。

断られた理由として挙げられているのは「フケが目立つ」(83.0%)、「髪のベタつき」(74.5%)など、基本的な清潔さに関わる部分です。「カバンが古びていた」「洋服が古い」「髪がぼさぼさ」といった具体的な声もあります。

清潔感は「最低条件」として見られています。これがなければ、年収や性格を見てもらう前に「なし」と判断されてしまいます。「清潔感」とは、「見た目がいい」という話ではありません。「相手に不快感を与えない」という最低限の配慮ができているかどうかです。

30代後半になると、20代の頃と同じケアでは足りないことがあります。肌のくすみ、髪の変化、体型の変化。仕事では問題なくても、婚活の場では別の基準で見られています。

清潔感は、努力で改善できる部分です。年齢や年収は変えられなくても、身だしなみは今日から変えられます。一度、自分の見た目を客観的にチェックしてみてください。

30代後半の男性が結婚するためにやるべきこと

30代後半の男性が結婚に向けて取り組むべきことを整理します。「自分でもできそう」と思える一歩目を見つけてください。

婚活の『場所』を選び直す

リクルート ブライダル総研の「婚活実態調査2024」によると、婚活サービス利用経験者のうち、ネット系婚活サービス(マッチングアプリ等)を使ったことがある人は80.5%。一方、結婚相談所は19.1%にとどまります。多くの人がマッチングアプリから婚活を始めています。

※出典:リクルート ブライダル総研「婚活実態調査2024」

ただし、婚活サービスによって成婚率は異なります。同じ調査によると、婚活サービス利用者のうち結婚できた割合は以下のとおりです。

  • 結婚相談所:36.8%
  • ネット系婚活サービス(マッチングアプリ等):33.0%
  • 婚活パーティー・イベント:17.3%

結婚相談所の成婚率が最も高い結果になっています。

マッチングアプリは手軽に始められ、費用も月額数千円程度と安い。利用者数も多い。しかし、主要ユーザー層は20代後半〜30代前半であり、30代後半男性は「いいね」がもらいにくくなる傾向があります。

一方、結婚相談所では30代後半男性は主要なボリュームゾーンです。IBJの「成婚白書2024」によると、初婚成婚者の平均像は女性34歳・男性36歳。30代後半男性は、結婚相談所において決して「遅い」わけではありません。

※出典:IBJ「成婚白書2024」

結婚相談所は費用がかかります。入会金+月会費+成婚料で数十万円になることも珍しくありません。ただし、その分「本気で結婚したい人」が集まっています。入会審査があるため、恋愛目的や友達探しの人は入ってきません。

マッチングアプリで「いいね」が返ってこない。婚活パーティーに行っても手応えがない。そういう状況が続いているなら、「場所」を変えることを考えてみてください。

30代後半男性にとって、結婚相談所は「不利な場所」ではありません。むしろ、同じ年代の会員が多く、結婚に本気の女性と出会える場所です。どこで婚活するかを変えるだけで、状況が変わることがあります。

相手に求める条件を『本当に譲れないもの』だけに絞る

株式会社ネクストレベルが婚活で真剣交際・結婚に至った男女140名を対象に実施した調査によると、当初の結婚相手の条件を「妥協・変更した」と回答した割合は69.3%。約7割の人が、婚活を進める中で何らかの条件を見直しています。

※出典:株式会社ネクストレベル「婚活成功の秘訣!?婚活で真剣交際&結婚中の男女へ”相手の条件”設定のコツをアンケート」

では、どのような条件が妥協されやすく、どのような条件が譲れないのか。SMBCコンシューマーファイナンスが未婚者500名を対象に実施した調査によると、「結婚相手に妥協してもよい条件」として多かったのは以下のとおりです。

  • 「学歴」:40.2%
  • 「職業」:23.8%
  • 「年齢」:23.6%
  • 「年収」:22.4%
  • 「容姿」:21.8%

学歴・職業・年齢・年収・容姿といった「スペック」に関する条件は、妥協されやすい傾向にあります。一方、「妥協したくない条件」として多かったのは以下です。

  • 「価値観」:47.0%
  • 「性格」:45.8%
  • 「金銭感覚」:44.4%
  • 「マナー・礼儀」:41.6%
  • 「居心地」:37.0%

「価値観」「性格」「金銭感覚」など、日常生活に直結する条件は譲れない人が多い。

※出典:SMBCコンシューマーファイナンス「婚活・結婚に関する意識・実態調査」

この調査結果が示しているのは、「スペックを妥協しても、内面・相性が合えば結婚できる」という事実です。条件を減らせという話ではありません。「本当に譲れないものは何か」を見極めるということです。

「年収が高い人がいい」と思っているなら、本当に欲しいのは「年収」なのか、それとも「経済的な安心感」なのか。「若い女性がいい」と思っているなら、本当に欲しいのは「若さ」なのか、それとも「子どもを持つ可能性」なのか。条件の奥にある「本当の願い」を見つけることで、選択肢は広がります。

一度、自分が設定している条件を書き出してみてください。そして、それぞれについて「なぜこの条件が必要なのか」を問い直してみる。本当に譲れないものが見えてくるはずです。

『選ばれる自分』より『一緒にいたい自分』を目指す

婚活がうまくいかないとき、「年収を上げなければ」「もっと見た目を良くしなければ」と考えるかもしれません。しかし、女性が結婚相手に求める条件を見ると、少し違う景色が見えてきます。

リクルート ブライダル総研の「婚活実態調査2024」によると、女性が結婚相手に求める条件は以下のとおりです(複数回答)。

  • 「性格が合う」:97.8%
  • 「一緒にいて楽しい」:93.0%
  • 「一緒にいて気を使わない」:91.2%
  • 「金銭感覚」:78.0%
  • 「容姿」:31.9%
  • 「年収」:31.2%

※出典:リクルート ブライダル総研「婚活実態調査2024」

「性格が合う」「一緒にいて楽しい」「気を使わない」を条件に挙げる女性は9割以上。一方、「年収」「容姿」を条件にする女性は約3割にとどまります。

SMBCコンシューマーファイナンスの調査でも、「結婚相手に妥協したくない条件」として上位に来たのは「価値観」(47.0%)、「性格」(45.8%)、「金銭感覚」(44.4%)でした。

※出典:SMBCコンシューマーファイナンス「婚活・結婚に関する意識・実態調査」

つまり、女性が結婚相手に本当に求めているのは、「高スペックな人」ではなく「一緒にいて心地よい人」です。

お見合いや初デートで「また会いたい」と思われる男性には共通点があります。会話のキャッチボールができる。相手の話を聞いている。笑顔がある。上から目線ではない。自分の話ばかりしない。これらは、年収や学歴のように「持っているかどうか」で決まるものではありません。意識と練習で身につけられるものです。

「選ばれる自分」を目指すと、どうしても「自分のスペック」に目が向きます。でも、婚活で大切なのは「この人といると楽しい」「この人といると楽」と相手に思ってもらうこと。

相手の話を聞く。笑顔で接する。自然体でいる。

スペックを磨く努力より、「一緒にいたい自分」になる努力のほうが、結婚には近づきやすいのかもしれません。

婚活に使う時間とエネルギーを確保する

IBJの「成婚白書2024」によると、成婚者の平均活動期間は10.3ヶ月。成婚者の約50%が入会から1年以内に成婚退会しています。成婚者の行動量も見てみましょう。

  • 自分からのお見合い申し込み数:平均22.9件
  • お見合い数:平均17.3件
  • 交際人数:平均4.2人

※出典:IBJ「成婚白書2024」

成婚者は平均10.3ヶ月の活動期間中に、17.3件のお見合いを経験しています。単純計算で、月に1.5〜2件のお見合いをこなしている計算です。

婚活は「片手間」では、なかなか成果が出ることはありません。アプリを眺める時間、プロフィールを更新する時間、メッセージをやり取りする時間、デートの準備と実施。真剣に婚活をするなら、週に3〜5時間は必要になります。

「仕事が忙しいから」「休日は休みたいから」という気持ちは分かります。しかし、その理由で婚活を後回しにすると、時間だけが過ぎていきます。

30代後半は、時間との勝負です。同じIBJの成婚白書によると、男性の年齢別成婚率は35〜39歳で約46%。40〜44歳になると約39%まで下がります。1年遅れるごとに、成婚率は下がる傾向にあります。

「いつかやろう」と思っているうちに、40歳を迎えてしまう。そのリスクを考えてください。

今、自分の週のスケジュールを見直してみてください。婚活に使える時間はどれくらいありますか。平日の夜に1時間、週末に2〜3時間。それだけでも、行動量は大きく変わります。

「忙しい」は、婚活しない理由にはなりません。忙しいからこそ、意識的に時間を確保する必要があります。

30代後半の男性の「条件」に対する考え方

婚活を語るとき、どうしても「条件」の話が中心になります。年収、年齢、容姿、学歴。数字で測れるものばかりが並びます。しかし、当然ながら、結婚とは単なる「スペックの交換」ではありません。

条件の奥にある『本当の願い』

婚活では、条件を設定します。年収、年齢、容姿、学歴、職業……。相手に求めるものを言葉にして、マッチングの土台にします。でも、その条件は「本当に欲しいもの」でしょうか。

内閣府の調査によると、独身者が結婚したい理由として最も多いのは「好きな人と一緒に生活がしたいから」で約5割。続いて「子供が欲しいから」「家族を持ちたいから」「精神的な安らぎの場を持ちたいから」が2〜3割となっています。

※出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和4年版」

「年収」「容姿」といったスペックではなく、「一緒にいたい」「安らぎが欲しい」「家族を持ちたい」という願いが上位に来ています。

条件の奥には、たいてい別の願いがあります。「年収が高い人がいい」と思っているなら、本当に欲しいのは「年収」なのか、それとも「経済的な安心感」なのか。

「若い女性がいい」と思っているなら、本当に欲しいのは「若さ」なのか、それとも「子どもを持つ可能性」なのか。「容姿がいい人がいい」と思っているなら、本当に欲しいのは「容姿」なのか、それとも「一緒にいて誇らしい気持ち」なのか。

条件を「願い」として捉え直すと、選択肢は広がります。自分が設定している条件を、一度書き出してみてください。そして、それぞれについて「なぜこの条件が必要なのか」を問い直してみる。条件の奥にある「本当の願い」が見えてくるはずです。

結婚は『スペックの交換』ではなく『人間関係』である

婚活では、条件を見比べて相手を選びます。年収、年齢、学歴、職業。プロフィールに書かれた数字を見て、「この人に会うかどうか」を判断します。

でも、結婚生活はプロフィールの数字では決まりません。明治安田生命が2024年に実施した「いい夫婦の日に関するアンケート調査」によると、夫婦円満のために必要だと思うこととして挙げられたのは以下の項目です。

「よく会話する」:50.2%
「感謝の気持ちを伝える」:36.9%
「干渉しすぎない」:32.0%

※出典:明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート調査」(2024年)

「年収が高い」「容姿が良い」を挙げた人は、ほとんどいません。

同調査では、夫婦円満だと感じている人の割合は75.8%。円満な夫婦とそうでない夫婦の違いとして「会話時間」が挙げられており、円満な夫婦の平日の会話時間は約2時間以上。一方、円満でない夫婦は約40分程度にとどまっています。

逆に、離婚の原因を見てみましょう。最高裁判所の司法統計によると、離婚理由として最も多いのは「性格が合わない」。続いて「異性関係」「暴力」「浪費」「精神的虐待」が挙げられています。

※出典:最高裁判所「司法統計」(婚姻関係事件の動機別件数)

「年収が低いから離婚した」「容姿が悪いから離婚した」という理由は、上位に入っていません。

つまり、結婚生活の質を決めるのは「スペック」ではなく「関係性」です。一緒にいて楽しいか。話していて落ち着くか。困ったときに逃げないか。ありがとうとごめんが言えるか。不機嫌を相手にぶつけすぎないか。意見が違っても、対話を諦めないか。

これらはプロフィールには書きにくい。でも、毎日の生活ではとても効いてきます。年収が高くても、不機嫌を撒き散らす人との生活は苦しい。容姿が良くても、会話が成り立たない人との生活は続かない。条件が揃っていなくても、穏やかに暮らしている夫婦はいます。

結婚は、スペックの交換ではありません。人間関係です。

『いい人を選ぶ』より『いい関係を一緒につくる』

婚活では「いい人を見つけたい」と考えます。条件に合う人、自分を幸せにしてくれる人。そういう相手を探して、選ぼうとします。しかし、結婚生活は「いい人を選んだら終わり」ではありません。

明治安田生命の「いい夫婦の日に関するアンケート調査」(2024年)によると、夫婦円満のために「自分が心がけていること」として挙げられたのは以下の項目です。

  • 「感謝の気持ちを伝える」:46.4%
  • 「よく会話する」:42.8%
  • 「干渉しすぎない」:32.1%
  • 「相手を尊重・尊敬する」:31.8%

※出典:明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート調査」(2024年)

注目すべきは、どれも「相手に何かをしてもらう」ではなく「自分が何をするか」に関するものだということです。

夫婦で意見が違うときの対処法についても、同調査では「話し合う」が64.8%で最多。「どちらかが合わせる・折れる」は24.2%、「放置する・何もしない」は8.5%でした。

円満な夫婦は、意見の違いを「話し合い」で解決しています。

パートナーに不満を感じることは、どんな夫婦にもあります。約6割の人が「パートナーに不満を感じることがある」と回答しています。大事なのは、不満を感じたときにどうするか。逃げずに向き合えるか。対話を諦めないか。

相手に「話していて楽しい人であってほしい」と願うなら、自分もその会話を一緒につくる人でいる必要があります。

相手に「向き合ってほしい」と願うなら、自分も逃げずに言葉を出す必要があります。相手に「安心させてほしい」と願うなら、自分も相手を不安にさせない関わり方を考える必要があります。

結婚は、相手の条件を確認するだけでは足りません。自分もその関係をつくる側に立つ必要があります。「いい人を選ぶ」から「いい関係を一緒につくる」へ。

この視点を持てるかどうかが、結婚生活の質を分けるのかもしれません。

30代後半の男性が結婚するのに必要なのは主体性

結局、30代後半の男性が結婚するのに必要なのは「主体性」です。

婚活がうまくいかないとき、「自分には市場価値がない」と感じるかもしれません。年齢、年収、見た目。数字で測られ、比較され、選ばれない現実に直面すると、「どうせ無理なんだ」と思いたくなります。

でも、諦めるかどうかは「市場価値」で決めなくていい。婚活市場での評価と、あなたの人間としての価値は別の話です。マッチングしにくいことと、結婚に向いていないことは違います。

大切なのは、「自分はどうしたいのか」を自分で決めることです。

結婚したいのか、したくないのか。どんな人と、どんな関係を築きたいのか。そのために、自分は何をするのか。誰かに選ばれるために自分を変えるのではなく、自分が望む関係のために動く。それが主体性です。

「どうせ無理」と思いながらこの記事を開いた人もいるかもしれません。しかし、あなたはこの長い記事(14000字あります)を、ここまで読んでくれたわけです。

「無理かもしれない」と思いながらも、「でも、何かあるなら知りたい」と思ったから、ここにいるのではないでしょうか。

その気持ちがあるなら、まだ終わりではありません。現実から目を逸らさない。でも、その現実に人生を支配されない。30代後半からの結婚は、「厳しい現実を見た上で、それでも自分で選ぶ」ことです。

たくさんの情報を伝えたうえで、あなたはどうしたいですか。その先に、きっとあなたなりの明るい未来が待っているはずです。

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