婚活を進める中で、「自分の年収で大丈夫なのか」と気になったことはありませんか。
マッチングアプリで年収を聞かれた瞬間、相手の反応が変わった気がする。婚活パーティーのプロフィールカードに年収を書くとき、手が止まる。そんな経験をしたことがありませんか。
この記事では、30代男性の年収が婚活にどう影響するのかを、データと女性の本音から整理します。
ただ、先にお伝えしておきたいことがあります。この記事は「年収○○万円なら大丈夫」という答えを出すものではありません。年収が出会いやすさに影響する現実は、なかったことにはしません。けれど、年収だけで結婚生活が決まるわけでもありません。
条件の奥にある本当の願いは何か。自分はどんな関係を築きたいのか。そこを一緒に考えるための材料を整理します。
30代男性の年収は婚活市場でどう見られているか

30代男性の年収は、婚活においてどの程度見られているのか。まずはデータで現実を確認していきます。
30代男性の平均年収|国の統計データから確認する
まず、自分の年収が世の中と比べてどの位置にあるのかを確認しておきます。
国税庁「民間給与実態統計調査」(令和5年分)によると、30代男性の平均年収は以下のとおりです。
- 30〜34歳男性:492万円
- 35〜39歳男性:556万円
また、最新の令和6年分(2024年)データでは、やや上昇しています。
- 30〜34歳男性:512万円
- 35〜39歳男性:574万円
30代前半で約500万円、後半で約560〜570万円。これが国の統計から見た「30代男性の平均」です。
年収400万円台であれば、30代前半の平均をやや下回る程度。年収500万円であれば、30代前半としては平均的な水準にあると言えます。
ここで押さえておきたいのは、「平均」という数字の性質です。この統計には正社員だけでなく、契約社員やパートタイムなど、すべての給与所得者が含まれています。また、高年収層が平均を引き上げている面もあります。
つまり、「平均より下だから婚活で不利」と単純に考える必要はありません。まずは自分の年収が、世の中全体の中でどのあたりに位置しているかを知ること。それが、婚活における年収の影響を考える出発点になります。
婚活の世界における30代男性の年収分布
国全体の平均年収を確認したところで、次に婚活ではどうなのかを見ていきます。
IBJ(日本結婚相談所連盟)が公開しているデータによると、男性会員の年収分布は以下のようになっています。
年収400〜599万円:約40%(ボリュームゾーン)
年収600万円以上:約50%
※出典:IBJ公式「数字でIBJチェック!」
つまり、結婚相談所では「年収600万円以上の男性が約半数を占める」という現実があります。
これは、日本全体の男性と比べると明らかに高年収層が多い構造です。国税庁のデータでは、男性給与所得者のうち年収600万円以上は約30%。結婚相談所に登録する男性は、一般より高年収層が集まりやすいと言えます。
この背景には、結婚相談所への入会に一定のコストがかかること、結婚への真剣度が高い層が集まりやすいこと、年収証明の提出が求められることなどがあります。
では、年収400万円台・500万円台の男性は不利なのでしょうか。
データを見ると、年収400〜499万円の男性会員は約20%、500〜599万円も約20%。合わせて約40%が「年収400〜599万円」の層です。ボリュームゾーンにいる以上、「少数派」ではありません。
ただし、年収600万円以上が半数を占める世界で活動することになるため、年収だけを見ると「相対的にやや不利」に見える構造があるのも事実です。
ここで大事なのは、「婚活」という特殊な環境の中での立ち位置を知ることです。日本全体の平均では「普通」でも、婚活市場の中では「やや下」に見えることがある。その構造を理解した上で、年収以外の要素をどう見せていくかを考える必要があります。
年収500万円は「レアキャラ」なのか?
30代で年収500万円以上の未婚男性はレアキャラ」という話を聞いたことがあるかもしれません。この表現、実はデータに基づいています。総務省「就業構造基本調査」をもとにした分析によると、30代未婚男性の年収分布は以下のとおりです。
- 300万円未満:45.8%
- 300万円台:23.4%
- 400万円台:16.4%
- 500万円台:7.7%
- 600万円以上:6.7%
30代未婚男性の約7割が年収400万円未満。年収500万円以上は約14%(7人に1人)、600万円以上は約7%(15人に1人)です。
一方で、女性が結婚相手に求める最低年収の平均は526万円という調査もあります。「年収500万円以上を希望」という女性は約6割。しかし、該当する未婚男性は7人に1人しかいません。
なぜ、年収500万円以上の未婚男性がこれほど少ないのでしょうか。
理由のひとつは、年収が高い男性ほど既婚率が高いという構造です。内閣府のデータによると、30代男性の未婚率は年収によって大きく異なります。
- 年収300万円台:未婚率50.5%
- 年収400万円台:未婚率37.5%
- 年収800万円以上:未婚率17.3%
年収が高い男性は早い段階で結婚している。だから婚活で出会える「年収500万円以上の未婚男性」はさらに少なくなるのです。
年収500万円以上は「普通」ではなく「上位15%」。この事実は、年収400万円台の男性にとってはむしろ安心材料になるかもしれません。「年収500万円なければ勝負できない」という思い込みは、データで見ると正しくない。年収400万円台は、30代未婚男性の中では中央付近。決して「低い」わけではないのです。
女性が結婚する男性に求める年収|理想と現実のギャップ

女性は実際、結婚相手にどのくらいの年収を求めているのでしょうか。調査データから確認し、その数字の背景にある願いについても考えていきます。
女性が希望する年収ライン|調査データを確認する
結婚相談所Presiaが2025年に実施した調査(20〜40代未婚女性200名対象)によると、女性が結婚相手に求める年収は「最低ライン」と「理想」で異なります。
最低年収のボリュームゾーン:400万円台
- 300万円〜400万円未満:26.0%
- 400万円〜500万円未満:27.0%(最多)
- 500万円〜600万円未満:15.5%
理想年収のボリュームゾーン:500万円台
- 400万円〜500万円未満:14.0%
- 500万円〜600万円未満:23.5%(最多)
- 600万円〜800万円未満:21.0%
※出典:結婚相談所Presia「お金と結婚に関する意識調査2025 女性版」(PR TIMES)
つまり、「最低でも400万円台、理想は500万円台」というのが多くの女性の感覚です。
同じ調査では、約9割の女性が「結婚相手の年収は重要」と回答しています。年収を気にしない女性は少数派であり、年収が婚活に影響することは事実です。
別の調査でも同様の傾向が見られます。株式会社イードが婚活中の男女300名を対象に行った調査では、女性が結婚相手に求める最低年収は「400万円〜」が最多(26.9%)でした。「こだわらない」と答えた女性はわずか5.3%です。
※出典:株式会社イード「LiPro」婚活意識調査(PR TIMES)
一方、男性が女性に求める最低年収は「こだわらない」が最多(41.4%)。男女で年収に対する意識に大きな差があることがわかります。
ここから見えてくるのは、年収400万円台であれば多くの女性の「最低ライン」をクリアしているということ。500万円台であれば「理想に近い」位置にいます。
「年収500万円以上でなければ相手にされない」という話を聞くこともありますが、データを見る限り、400万円台でも「足切り」されるわけではありません。
「年収400万円でも結婚できますか?」という問いへの答え
「年収400万円でも結婚できますか?」
この問いに対する答えは、データを見る限り「できる」です。
IBJが約2万人の婚活データを分析した「成婚白書2021年度版」によると、成婚した男性の年収構成は「年収400万〜700万円」で全体の54%。年収400万円台は、成婚者の中心層に含まれています。
※出典:IBJ「成婚白書2021年度版」(PR TIMES)
また、IBJが全国の仲人に行ったアンケートでは、「男性の結婚が決まりやすい年収の最低ライン」として、約3割が「400〜499万円」と回答しています。最多は「500〜599万円」(46.8%)ですが、400万円台でも成婚しやすいと考える仲人は少なくありません。
※出典:IBJ「結婚相談所の仲人アンケート」(PR TIMES)
地方に目を向けると、年収400万円台はむしろ典型的なボリューム層です。ツヴァイ(IBJグループ)の札幌店・仙台店のデータによると、男性会員の約4人に1人が年収400万円台で、最も多い層となっています。
※出典:ツヴァイ「北海道札幌市の婚活ユーザー動向調査」(PR TIMES)
ただし、年収が成婚率に影響することも事実です。IBJ「成婚白書2025」によると、男性の成婚率は年収500万円台を超えるタイミングで全体平均を上回ります。
※出典:IBJ「成婚白書2025」プレスリリース(PR TIMES)
興味深いのは、年収800万円以上になっても成婚率は43〜46%の間で頭打ちになること。年収が高ければ高いほど成婚しやすいわけではなく、どこかで「年収以外の要素」が効いてくるということです。
年収400万円台でも結婚はできる。データはそう示しています。ただし、500万円以上の層と比べると相対的に不利に見える構造があることも事実。だからこそ、年収以外の部分でどう自分の魅力を伝えるかが重要になってきます。
年収を気にする女性の本音|条件の奥にある願い
女性が年収を気にするのは、なぜなのでしょうか。結婚相談所Presiaが2025年に実施した調査で、「相手の年収を重視する理由」を聞いた結果がこちらです。
- 将来の生活の安定を確保したいから:72.0%
- 子どもの教育費など将来の出費に備えたいから:47.0%
- 自分の収入だけでは不安だから:36.0%
- 趣味や娯楽にお金を使いたいから:19.0%
- 相手の社会的地位やステータスを重視するから:9.0%
※出典:結婚相談所Presia「お金と結婚に関する意識調査2025 女性版」(PR TIMES)
「ステータス」を重視する人はわずか9%。最も多いのは「将来の生活の安定を確保したいから」で、7割を超えています。
興味深いのは、同じ調査で約8割の女性が「結婚後も共働きを希望する」と回答していることです。「自分は働かないから相手に稼いでほしい」のではなく、「自分も働くつもりだけど、それでも不安」という心理が見えてきます。
この不安には背景があります。内閣府「男女共同参画白書 令和4年版」によると、女性の非正規雇用率は約54%。男性の約22%と比べて大きな差があります。また、出産や育児によって離職したり、収入が減少したりするリスクも女性の方が高い。
つまり、女性が年収を気にする背景には、自分自身のキャリアや収入が不安定になりやすいという現実があるのです。
ここで立ち止まって考えてみます。女性が「年収500万円以上がいい」と言うとき、本当に欲しいのは「500万円」という数字でしょうか。
本当に欲しいのは、将来の生活が成り立つという安心感。子どもが生まれても、自分の収入が減っても、なんとかなるという見通し。年収は、その安心を数値化したものとして機能しているのです。
年収を気にすること自体は、悪いことではありません。生活の不安を減らしたいのは自然な願いです。
ただ、年収という数字だけを見ていると、その奥にある願いが見えなくなることがあります。
「この人となら、経済的なことも一緒に考えていけそう」
そう思ってもらえるかどうかは、年収の額だけで決まるものではありません。お金の使い方、将来への考え方、困ったときに一緒に向き合えるかどうか。そういった部分も、安心感を形づくる要素です。
年収帯別に見る30代男性の婚活の現実

年収300万円台から600万円以上まで、それぞれの年収帯でどのような状況にあるのか。データをもとに整理していきます。
年収300万円台|厳しいと言われる理由と実態
年収300万円台は、婚活において「厳しい」と言われることが多い層です。
Q.E.D.パートナーズが30代女性に行った調査では、「性格・外見は好みだけど年収300万円の男性との結婚はどうする?」という質問に対し、57%が「結婚しない」と回答しています。
※出典:Q.E.D.パートナーズ「30代女性への結婚意識調査」(PR TIMES)
過半数が「年収300万円では結婚しない」と答えている。これが「厳しい」と言われる理由です。
ただし、同じ調査で43%は「結婚する」と回答しています。約4割の女性は、年収300万円でも結婚相手として考えるということです。
別の調査でも似た傾向が見られます。アニヴェルセルの調査では、「結婚相手に求める年収は300万円以上」という回答と「好きになったら収入は関係ない」という回答を合わせると、約6割が「300万円以上ならOK」と答えています。
※出典:アニヴェルセル「結婚意識に関する実態調査」(PR TIMES)
大切なのは、「過半数に選ばれないから無理」と考えるのではなく、「約4割の女性は年収300万円でも結婚を考える」という現実を見ることです。
全員に選ばれる必要はありません。自分と合う相手が一人見つかればいい。年収300万円台であっても、その可能性は閉ざされていません。
年収400万円台|ボリュームゾーンの立ち位置
年収400万円台は、婚活において「戦える」年収帯です。
総務省「就業構造基本調査」をもとにしたデータによると、30代未婚男性の年収分布は以下のとおりでした。
- 300万円未満:45.8%
- 300万円台:23.4%
- 400万円台:16.4%
- 500万円台:7.7%
- 600万円以上:6.7%
年収400万円台は、30代未婚男性の中で「上位30%」に入ります。決して「低い」位置ではありません。
※出典:結婚相談所Presia(総務省「就業構造基本調査」を基に集計)
女性の反応も見てみます。Q.E.D.パートナーズが30代女性に行った調査では、「性格・外見は好みだけど年収400万円の男性との結婚はどうする?」という質問に対し、70%が「結婚する」と回答しています。
※出典:Q.E.D.パートナーズ「30代女性への結婚意識調査」(PR TIMES)
同じ調査で、年収300万円の場合は「結婚する」が43%でした。年収が100万円上がることで、約1.6倍の女性が「結婚相手として考える」と答えるようになります。
- 年収300万円:結婚する 43%
- 年収400万円:結婚する 70%
また、女性が結婚相手に求める「最低年収」のボリュームゾーンは400万円台です。年収400万円台であれば、多くの女性の「最低ライン」をクリアしていることになります。結婚相談所のデータを見ても、男性会員の年収分布で400〜599万円がボリュームゾーン。年収400万円台は「普通に活動している層」であり、特別不利な立場ではありません。
年収400万円台は、女性の約7割が結婚相手として考える年収帯です。年収だけを理由に門前払いされることは少なく、年収以外の要素で勝負できる位置にいると言えます。
年収500万円台|「普通」と「レア」の境界線
年収500万円台は、婚活において「有利な年収帯」です。Q.E.D.パートナーズが30代女性に行った調査では、「性格・外見は好みだけど年収500万円の男性との結婚はどうする?」という質問に対し、89%が「結婚する」と回答しています。
※出典:Q.E.D.パートナーズ「30代女性への結婚意識調査」(PR TIMES)
年収別に「結婚する」と答えた女性の割合を並べると、違いがはっきりします。
- 年収300万円:43%
- 年収400万円:70%
- 年収500万円:89%
年収500万円台になると、約9割の女性が結婚相手として考えると答えています。
また、IBJ「成婚白書2025」によると、男性の成婚率は年収500万円台を超えるタイミングで全体平均を上回ります。年収500万円は、成婚率が上がる「境界線」でもあるのです。
※出典:IBJ「成婚白書2025」プレスリリース(PR TIMES)
ここで押さえておきたいのは、「年収500万円は普通ではない」という事実です。
女性の感覚では「年収500万円は普通」「最低でも500万円は欲しい」という声もあります。しかし、h2-1で見たとおり、30代未婚男性で年収500万円以上は約14%。7人に1人しかいません。
女性が「普通」と感じている年収500万円は、実際には「上位15%」に位置するレア層なのです。
このギャップは、両方の立場から見ておく必要があります。年収500万円台の男性は、自分が有利な位置にいることを認識してよい。約9割の女性がOKと答え、成婚率も平均を超える。数字の上では「強い」立場にいます。
一方で、年収400万円台以下の男性は、「500万円に届かないから無理」と思い込む必要はありません。年収500万円が「普通」という感覚は、現実のデータとずれています。500万円に届かなくても、婚活の土俵に立てないわけではないのです。
年収600万円以上|有利だが、それだけでは決まらない
年収600万円以上は、婚活において明らかに有利な年収帯です。
Q.E.D.パートナーズが30代女性に行った調査では、「性格・外見は好みだけど年収600万円の男性との結婚はどうする?」という質問に対し、94%が「結婚する」と回答しています。
※出典:Q.E.D.パートナーズ「30代女性への結婚意識調査」(PR TIMES)
年収別に「結婚する」と答えた女性の割合を並べると、600万円でほぼ頭打ちになることがわかります。
- 年収300万円:43%
- 年収400万円:70%
- 年収500万円:89%
- 年収600万円:94%
600万円を超えると、ほとんどの女性が年収を理由に断ることはなくなります。
30代未婚男性で年収600万円以上は約6.7%、およそ15人に1人。希少な存在であり、婚活では「選ばれやすい立場」にいると言えます。
※出典:結婚相談所Presia(総務省「就業構造基本調査」を基に集計)
ただし、年収が高ければ成婚が保証されるわけではありません。
IBJ「成婚白書2025」によると、年収600万円以上の男性の成婚率は41.3%。年収800万円以上になっても43〜46%の間で推移し、頭打ちになります。
※出典:IBJ「成婚白書2025」プレスリリース(PR TIMES)
年収が600万円から1,000万円に上がっても、成婚率は劇的に伸びない。この事実は、「年収以外の何か」が成婚を左右していることを示しています。高年収でも成婚しにくいケースとして、以下のような要因が挙げられています。
- 年収は高いが年齢も高い
- 自分が高スペックなため、相手にも高い条件を求めすぎる
- 仕事が忙しく、婚活に時間を割けない
- 「自分は条件がいいから選べる立場」という態度が出てしまう
年収600万円以上であれば、年収を理由に断られることはほぼありません。しかし、それは「スタートラインに立てる」ということであり、「ゴールできる」ということではない。
年収が高くても、相手との関係を築けなければ成婚には至りません。逆に言えば、年収が高くなくても、関係を築く力があれば成婚できる可能性はある。
年収は入口のひとつ。その先にあるものが、結婚を決めるのです。
年収以外に女性が見ているポイント

年収が婚活に影響することは事実です。しかし、年収だけで結婚が決まるわけではありません。女性は年収以外に何を見ているのか。データから確認していきます。
人柄・コミュニケーション|一緒にいて楽かどうか
女性が結婚相手に最も求めているのは、年収ではありません。マッチングアプリ大学が婚活中の男女412名に行った調査で、「結婚相手に最も重視する条件」を聞いた結果がこちらです。
女性の回答(上位)
- 1位:性格・価値観(72.5%)
- 2位:経済力・年収(8.5%)
- 3位:見た目・容姿(6.0%)
※出典:マッチングアプリ大学「結婚相手に求める条件に関するアンケート調査」(PR TIMES)
「性格・価値観」が72.5%で圧倒的1位。年収は8.5%で、大きな差があります。
同じ調査で「結婚の決め手」を聞いた結果も見てみます。
- 1位:性格が合う・一緒にいて楽(48.3%)
- 2位:価値観が合う(38.8%)
- 3位:信頼できる・誠実(26.7%)
- 4位:金銭感覚が合う(21.1%)
- 5位:経済力・年収(17.7%)
結婚の決め手として「年収」は5位。1位は「性格が合う・一緒にいて楽」で、約半数がこれを挙げています。
IBJ「成婚白書2024年度版」でも、成婚者が相手を選んだ理由として多く挙げられたのは以下のような要素でした。
- 「一緒にいて居心地がいい」
- 「自然体でいられる」
- 「話していて楽しい」
- 「価値観が合う」
※出典:IBJ「成婚白書2024年度版」プレスリリース(PR TIMES)
条件面(年収・学歴・職業)よりも、関係性や居心地の良さが決め手になるケースが多いのです。
年収は、婚活の「入口」で見られる要素です。プロフィールを見る段階、最初に会うかどうかを決める段階では、年収が影響することはあります。
しかし、最終的に「この人と結婚しよう」と決めるのは、年収ではない。「一緒にいて楽かどうか」「自然体でいられるかどうか」。そこが決め手になっています。
優しい人がいい、という声はよく聞きます。ただ、結婚生活で本当に価値があるのは、「優しい人」より「不機嫌をぶつけない人」かもしれません。
毎日の生活の中で、感情的にならずに話し合える。相手を否定しない。疲れているときも、八つ当たりしない。そういう「日常を壊さない力」が、結婚生活では効いてきます。
年収は変えにくいかもしれません。しかしながら、人との関わり方は、意識次第で変えられる部分があります。
将来への姿勢|収入より「一緒に考えられるか」
女性が気にしているのは、年収の「額」だけではありません。
マッチングアプリ大学の調査で「結婚の決め手」を聞いた結果、「金銭感覚が合う」は4位(21.1%)でした。「経済力・年収」は5位(17.7%)。年収の額より、金銭感覚が合うかどうかの方が上位に来ています。
※出典:マッチングアプリ大学「結婚相手に求める条件に関するアンケート調査」(PR TIMES)
女性が年収を重視する理由の1位は「将来の生活の安定を確保したいから」(72%)でした。ステータスや贅沢ではなく、将来への安心が欲しいのです。
※出典:結婚相談所Presia「お金と結婚に関する意識調査2025 女性版」(PR TIMES)
言い換えれば、女性が見ているのは「今いくら稼いでいるか」だけではなく、「将来のお金について一緒に考えられるか」という部分です。
年収が高くても、浪費癖があれば不安になります。見栄を張った生活をしていれば、将来の見通しが立ちません。逆に、年収がそこそこでも、堅実に貯蓄している。収入に見合った生活をしている。将来のことを考えて計画を立てている。そういう人には、安心感を覚えるものです。
結婚相談所のカウンセラーによると、女性が男性を評価する際に見ているのは以下のような点だと言います。
- 浪費癖がないか
- 計画的にお金を使えるか
- 将来のことを考えて貯蓄しているか
- 収入に見合った生活をしているか
年収の額は、すぐには変えられません。でも、お金との向き合い方は、今日から見せることができます。「将来についてどう考えているか」「お金のことを一緒に話し合えるか」。そこに真剣さが見えれば、年収の額面だけで判断されることは減っていくはずです。
生活力・価値観|日常を一緒に回せるかどうか
結婚は「毎日」の積み重ねです。だからこそ、女性は「日常を一緒に回せるかどうか」を見ています。
結婚相談所Presiaの調査で、約78%の女性が「結婚後も共働きを希望する」と回答しています。
※出典:結婚相談所Presia「お金と結婚に関する意識調査2025 女性版」(PR TIMES)
共働きが前提になると、家事や育児をどう分担するかが重要になってきます。「自分は稼ぐから、家のことは任せた」では成り立たない時代です。マッチングアプリ大学の調査でも、女性が結婚の決め手として2位に挙げたのが「価値観が合う」(38.8%)でした。
※出典:マッチングアプリ大学「結婚相手に求める条件に関するアンケート調査」(PR TIMES)
「価値観」と言っても、大きな人生観の話だけではありません。具体的に挙げられていたのは、こんな内容です。
- お金の使い方
- 休日の過ごし方
- 仕事と家庭のバランス
- 子どもを持つかどうか
- 生活のペース(朝型・夜型など)
どれも「毎日の生活をどう過ごすか」に関わることです。日常レベルで価値観がずれていると、結婚生活は苦しくなります。
結婚相談所のカウンセラーによると、成婚しやすい人には共通点があるそうです。
- 結婚後の生活を具体的にイメージできている
- 相手に任せきりではなく、自分も生活を担う姿勢がある
- 家事・育児を「手伝う」ではなく「一緒にやる」という感覚がある
大事なのは、家事が完璧にできることではありません。「一緒に生活を回そうとしているか」という姿勢です。
年収は、すぐには変えられないかもしれません。でも、生活力は今からでも磨けます。料理、掃除、洗濯。どれも特別なスキルではなく、日々の積み重ねでできるようになるものです。
「この人となら、毎日の生活を一緒に回していけそう」
そう思ってもらえるかどうか。年収と同じくらい、あるいはそれ以上に、見られているポイントです。
年収を気にしすぎる婚活から抜け出すために

ここまで、年収に関するデータを見てきました。最後に、年収という数字との向き合い方について、少し立ち止まって考えてみます。
「年収いくら必要?」という問いの奥にあるもの
「婚活で30代男性の年収はいくら必要?」
この記事を読んでいる方の多くは、この問いを抱えて検索してきたのではないでしょうか。
その問いは、自然なものです。婚活では年収がプロフィールに書かれ、数字で比較される場面があります。「年収フィルター」で足切りされる経験をした人もいるかもしれません。
ただ、少しだけ立ち止まって考えてみてください。「年収いくら必要?」という問いの奥には、何があるでしょうか。おそらく、こんな気持ちが混ざっているのではないかと思います。
- 自分の年収で「大丈夫」なのか、安心したい
- 条件で足切りされずに、土俵に立てるか確認したい
- 自分は選ばれる側にいるのか、知っておきたい
- 期待して断られるのが怖いから、先に現実を知っておきたい
どれも自然な気持ちです。婚活は、自分が評価される感覚になりやすい。スペックで比較され、条件で判断される。そういう経験を重ねると、自己肯定感が揺らぐこともあります。
年収を気にすること自体は、悪いことではありません。
ただ、年収という数字に、自分の価値を重ね合わせてしまうと、婚活は苦しくなります。
「年収400万円だから、自分には価値がない」
「年収500万円に届かないから、選ばれない」
そう思い始めると、婚活が「自分の順位を確認する活動」になってしまいます。
しかし、婚活は本来、そういうものではないはずです。
年収を気にする奥には、「安心したい」「生活の見通しを持ちたい」という願いがあります。それは女性側も同じです。
大事なのは、「年収いくら必要?」という問いに答えを出すことではなく、「自分はどんな関係を築きたいのか」を考えることかもしれません。
条件で選ぶのか、関係を築ける人を選ぶのか
婚活では、条件が重視されます。年収、学歴、職業、容姿。プロフィールに並ぶ項目を見て、「この人と会うかどうか」を決める。それが婚活の仕組みです。
でも、条件で選ぶことと、関係を築ける人を選ぶことは、同じではありません。
明治安田生命が既婚者を対象に行った調査によると、結婚生活に「満足している」夫婦が相手を選んだ理由の上位は、「性格・人柄」「一緒にいて楽しい・落ち着く」「価値観が合う」でした。「収入・経済力」を理由に挙げた人は少数派です。
※出典:明治安田生命「いい夫婦の日に関するアンケート調査2023」
結婚生活に満足している人は、条件よりも関係性で相手を選んでいる傾向があります。
逆に言えば、条件が揃っていても、関係性がうまくいかなければ結婚生活は苦しくなる。日本の離婚理由の1位は「性格の不一致」です。年収が高くても、学歴が良くても、それだけでは結婚生活は続きません。
条件はプロフィールで見えます。でも、「一緒にいて楽か」「話し合えるか」「困ったときに向き合えるか」は、会って時間を過ごさないとわかりません。
人気がある人同士が結婚しても、うまくいかないことはあります。条件だけ見れば理想的でなくても、穏やかに暮らしている夫婦もいます。
結婚は、条件の交換ではありません。結婚は、人間関係です。
一緒にいて楽しい。話していて落ち着く。困ったときに逃げない。ありがとうとごめんが言える。不機嫌を相手にぶつけすぎない。意見が違っても、対話を諦めない。
こういうものは、プロフィールの項目には書きにくい。けれど、毎日の生活ではとても効いてくる。
年収という条件で「選ばれるかどうか」を気にしすぎると、大事なものが見えなくなることがあります。
自分が選ばれる側であると同時に、自分も相手を選ぶ側である。そのとき、条件だけで相手を見ていないか。関係を築けそうな人を見ようとしているか。それは、自分自身に問いかけてもいい視点かもしれません。
自分はどんな関係を築きたいのかを考える
「年収いくら必要?」という問いは、相手に求める条件の話です。でも、婚活を前に進めるには、もうひとつの問いが必要かもしれません。
「自分は、どんな関係を築きたいのか」
IBJ「成婚白書2024年度版」によると、成婚者に共通する特徴として、「自分が相手に何を求めているかが明確」「譲れない条件と譲ってもいい条件を区別している」という点が挙げられています。
※出典:IBJ「成婚白書2024年度版」プレスリリース(PR TIMES)
一方、なかなか成婚しない人の特徴として、「条件が多すぎる」「もっといい人がいるかもと決断を先延ばしにする」「何を求めているか自分でもはっきりしていない」という傾向があるそうです。
条件が少ないから成婚しやすいのではありません。「譲れない条件」が明確だから、それ以外の部分で相手の魅力に気づける。そういうことなのかもしれません。
ここで少し、視点を変えてみます。
婚活は「相手を選ぶ」活動ですが、同時に「自分も選ばれる」活動です。
相手に「話していて楽しい人であってほしい」と願うなら、自分もその会話を一緒につくる人でいたい。相手に「向き合ってほしい」と願うなら、自分も逃げずに言葉を出す人でいたい。相手に「安心させてほしい」と願うなら、自分も相手を不安にさせない関わり方を考えたい。
結婚は、相手の条件を確認するだけでは足りません。自分もその関係をつくる側に立つ必要があります。
「年収で選ばれるかどうか」を気にし続けると、婚活は受け身になります。「自分はどんな関係を築きたいのか」「自分は相手に何を渡せるのか」を考えると、婚活は主体的なものになります。
婚活は、自分の順位を知る活動ではありません。
自分がどんな相手と、どんな関係を築きたいのかを知る活動です。そして、その関係に向けて、自分がどう動くかを考える活動です。
年収という条件に振り回されそうになったとき、この問いに立ち返ってみてください。
年収は入口のひとつ。その先にある関係を見つめて
年収が婚活に影響する現実は、なかったことにはできません。
女性の約9割が「年収は重要」と答え、年収によって「会うかどうか」の判断が変わることはあります。年収400万円台と500万円台では、女性の反応に差がある。データはそう示しています。
でも、この記事で見てきたように、年収だけで結婚が決まるわけではありません。
成婚率は年収800万円以上で頭打ちになる。結婚の決め手として「年収」は5位で、1位は「一緒にいて楽かどうか」。年収が高くても成婚できない人はいて、年収が高くなくても成婚している人はいる。
年収は、婚活の「入口」で見られる要素です。プロフィールを見る段階、最初に会うかどうかを決める段階では、年収が影響することはある。
でも、「入口」を通ったあとに何があるか。そこが結婚を決めます。
一緒にいて楽かどうか。話し合えるかどうか。将来のことを一緒に考えられるかどうか。不機嫌をぶつけずに、日常を穏やかに回せるかどうか。
そういう部分は、プロフィールには書けません。会って、時間を過ごして、関係を重ねてはじめて見えてくるものです。
年収という現実から、目を逸らす必要はありません。でも、その現実に人生を支配される必要もありません。
婚活は、誰に選ばれるかを競う活動ではない。
自分がどんな相手と、どんな関係を築きたいのかを知る活動です。
年収は、その入口のひとつにすぎません。
入口の先にある関係を、見つめていってください。



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