婚活で30代女性の高望みはどこから?条件の奥にある本当の願い

30代

「年収600万以上って、高望みなのかな」

「35歳を過ぎたら厳しいって本当?」

婚活がうまくいかないとき、ふとそんな疑問が浮かぶことがあります。友人に「高望みじゃない?」と言われた。自分でも「条件が高すぎるのかも」と思い始めた。でも、妥協した結婚なんてしたくない。

この記事では、婚活市場のデータをもとに「30代女性の高望みライン」を具体的にお伝えします。ただし、「だから条件を下げなさい」と言いたいわけではありません。大事なのは、その条件を求めている理由。

「条件の奥にある本当の願い」を見ることです。妥協ではなく、本当に譲れないものを守るための整理という視点で、一緒に考えていきましょう。

婚活は30代女性の高望みはどこから?具体的な条件ライン

年収の高望みラインはどこから?

年収600万円以上の男性は、全体の約30%。

国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、男性の平均年収は587万円。ただし、最も多いのは年収400万円台で、600万円以上となると約3割まで絞られる。

※出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

つまり「年収600万以上を希望」と言った時点で、男性の約70%が対象外になる計算だ。これが「高望み」と言われやすい理由である。

では、年収500万円以上ならどうか。該当するのは男性の約40〜45%。年収600万円と比べると、出会いの幅はかなり広がる。

年収400万円以上なら、男性の約67〜68%が該当する。ここまで下げれば、ほぼ現実的なラインといえる。

ただし、一つ補足がある。婚活市場は一般社会より高年収層が集まりやすい傾向がある。結婚相談所パートナーエージェント新宿店のデータでは、男性会員の6割が年収500万円以上だった。

※出典:PR TIMES(パートナーエージェント)

婚活市場に限れば、「年収600万以上」でも出会える可能性はある。ただし、「年収600万以上かつ30代」「年収600万以上かつ高身長」など条件を重ねていくと、該当者は一気に減る。

年収の高望みラインをまとめると、以下のようになる。

・年収600万以上 → 男性の約30%。高望みと言われやすいライン
・年収500万以上 → 男性の約40〜45%。やや高めだが現実的
・年収400万以上 → 男性の約67〜68%。現実的なライン

自分が求めている年収は、どのゾーンに当たるか。まずはここを把握しておくと、婚活の戦略が立てやすくなる。

年齢の高望みラインはどこから?

30代女性が「同年代〜年下の男性」を希望すると、高望みと言われやすい。

理由はシンプルで、男性の93.3%が「同世代〜年下の女性」を希望しているからだ。30代女性が年下男性を希望すると、需要と供給がぶつかる。

※出典:結婚相談所ナレソメ予備校(IBJデータに基づく分析)

では、「3〜5歳上の男性まで」ならどうか。婚活中・経験者400名を対象にした調査では、8割以上が「年齢差±5歳以内が理想」と回答している。この範囲であれば、現実的なラインといえる。

※出典:PR TIMES(LiPro婚活調査)

もう一つ、知っておきたいデータがある。実際の成婚カップルのうち、72.6%は「3歳差以内」の同世代婚だ。大きな年齢差を前提にした婚活は、実は少数派である。

※出典:厚生労働省「人口動態統計」

30代女性の年齢別に見ると、状況はこう変わる。

・30〜33歳:男性からの需要が高い「婚活チャンスタイム」
・34〜35歳:需要はあるが、男性の希望年齢の上限に差し掛かる
・36歳以降:希望条件から外れる男性が増え始める

多くの男性が希望年齢の上限を「32〜33歳くらいまで」に設定している傾向がある。これは、子どもを望む男性が高齢出産のリスクを意識しているためだ。

年齢の高望みラインをまとめると、以下のようになる。

・同年代〜年下の男性を希望 → 高望みと言われやすいライン
・3〜5歳上の男性まで希望 → 現実的なライン
・10歳上まで広げる → 選択肢は広がるが、ライフプランとの兼ね合いが必要

自分の年齢と、希望する相手の年齢。この組み合わせで、婚活の難易度は大きく変わる。

身長・学歴・職業の高望みラインは?

身長170cm以上の男性は、どのくらいいるのか。厚生労働省「国民健康・栄養調査」のデータをもとにした推計では、20〜30代男性で約60〜65%が該当する。つまり「170cm以上」は、単体条件としては高望みとは言いにくい。

※出典:厚生労働省「国民健康・栄養調査」に基づく推計

ただし、身長175cm以上になると状況が変わる。該当するのは上位約17%(偏差値60相当)。身長180cm以上なら約8%。「高身長」を条件にすると、かなり絞り込んでいることになる。

学歴はどうか。2020年国勢調査によると、30代男性の大卒(大学・大学院卒)割合は約35〜40%。単体条件としては現実的なラインだ。

ただし、「旧帝大・早慶クラス」に限定すると、全体の約3.7%まで絞られる。学歴で上位校を求めると、一気に高望みゾーンに入る。職業についても同様だ。「公務員」「大手企業」「医師・弁護士」などの限定は、それぞれ数%〜十数%に絞られる。

ここで気をつけたいのが、条件の掛け算である。

・条件1つ(例:年収500万以上)→ 該当者 約50%
・条件2つ(例:年収500万以上+大卒)→ 該当者 約25%
・条件3つ(例:年収500万以上+大卒+170cm以上)→ 該当者 約12.5%
・条件4つ → 該当者 約6%(偏差値65相当)
・条件5つ → 該当者 約3%(偏差値70相当)

※出典:Lifrell(婚活パラダイス編集部試算)

「年収500万以上・大卒・170cm以上・30代・正社員」——これだけで、該当男性は全体の数%以下になる可能性がある。「普通の人でいい」と思っていても、条件を並べてみたら「上位3%の男性を求めていた」ということは珍しくない。

身長・学歴・職業の高望みラインをまとめると、以下のようになる。

身長

・170cm以上 → 約60〜65%が該当。単体では高望みと言いにくい
・175cm以上 → 上位約17%。かなり絞り込んでいる
・180cm以上 → 上位約8%。明確に高望み

学歴

・大卒以上 → 30代男性の約35〜40%。単体では現実的
・旧帝大・早慶クラス → 全体の約3.7%。明確に高望み

条件の掛け算

・3つ以上の条件を同時に求めると、該当男性は10%以下になりやすい
・「普通」のつもりでも、統計的には「上位数%の男性」を求めていることがある

どの条件を優先し、どの条件を緩められるか。一度、自分の条件を書き出して確認してみてほしい。

30代女性の婚活における「市場価値」は?

「30代女性は婚活市場で不利」

そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。では、実際のデータはどうなっているのか。そして、そのデータをどう受け止めればいいのか。ここで整理していきます。

データで見る30代女性の婚活市場

30代に入ると、婚活の手応えが変わる。そう感じている人は少なくないと思います。気のせいではありません。数字にも出ています。

結婚相談所でのお見合い快諾率(申し込みに対して相手がOKする割合)は、20代後半女性で11.4%。30代に入ると約6%台まで下がります。ほぼ半分です。

成婚率も見てみましょう。29歳以下は36.4%、30〜34歳は35.8%。ここまではほぼ変わりません。しかし、35〜39歳になると30.3%まで下がります。

※出典:株式会社IBJ「成婚白書 2024年度版」
※出典:株式会社IBJ プレスリリース(2013年、約57万件のお見合い申込データ分析)

なぜ、35歳を境にこれほど変わるのか。

理由はシンプルです。男性の9割以上が「同世代か年下の女性」を希望しているからです。そして多くの男性が、希望年齢の上限を32〜33歳あたりに設定しています。35歳を過ぎると、「そもそも条件に入らない」という男性が増えてくる。だから、申し込んでもOKがもらいにくくなるのです。

これが、婚活市場の現実です。ただ、ここで一つ、立ち止まって考えたいことがあります。

このデータは「出会いやすさ」の話です。「人の価値」の話ではありません。

35歳を過ぎたらダメなわけでも、30代前半なら安心というわけでもない。データが示しているのは「婚活市場で人気が出やすいかどうか」であって、あなたがどんな人と、どんな関係を築けるかとは別の話です。この違いについて、次のパートでもう少し掘り下げていきます。

「市場価値」と「人の価値」は別の話

婚活をしていると、「市場価値」という言葉に出会うことがあります。

「35歳を過ぎると市場価値が下がる」「あなたの市場価値は○○点」そんな言い方をされて、傷ついた経験がある人もいるかもしれません。

筆者は、この言葉があまり好きではありません。たしかに、婚活市場には「人気の出やすさ」があります。年齢、見た目、年収、学歴、職業。これらが出会いやすさに影響するのは事実です。先ほどのデータが示している通りです。

でも、それを「人の価値」のような呼び方は、したくありません。出会いやすさと、幸せな結婚生活は別の話だからです。人気がある人同士が結婚しても、うまくいかないことはあります。条件だけ見れば理想的でなくても、穏やかに暮らしている夫婦もいます。

IBJ成婚白書によると、成婚した女性の代表的な年齢は34歳。35〜39歳の成婚率は30.3%で、3人に1人弱は成婚しています。「市場価値が低い」と言われる年齢でも、実際に結婚している人はたくさんいるのです。

※出典:株式会社IBJ「成婚白書 2024年度版」

そして、成婚した人たちが相手を選んだ理由を聞くと、「年収が高かったから」「若かったから」という答えは意外と少ない。多いのは、「一緒にいて楽だった」「話しやすかった」「安心できた」という声です。

条件は、出会いの入口では見られます。でも、最終的な決め手にはなりにくい。だから、「市場価値」という言葉に振り回されすぎなくていいと思います。

データを知ることは大事です。現実から目を逸らしても、婚活はうまくいきません。でも、その現実に人生を支配される必要もない。

大事なのは、「人気があるかどうか」ではなく、「自分に合う人と出会えるかどうか」。そして、その人と一緒にいるとき、自分が穏やかでいられるかどうかです。

婚活で高望みを続けた30代女性はどうなる? 後悔しないために

「このまま高望みを続けたら、どうなるんだろう」

そう考えたことがある人は多いと思います。結論から言えば、後悔する人もいれば、納得している人もいます。その違いはどこにあるのか。まずは、後悔するパターンから見ていきます。

高望みを続けて後悔するパターン

後悔している人の話を聞くと、いくつかの共通点があります。

細かい条件を持ち続けてしまった

年収600万以上、身長170cm以上、大卒、同年代——そんな条件を掲げて婚活を始めた。でも、条件に合う人はなかなか現れない。現れても、相手からは選ばれない。そうこうしているうちに、30代前半が後半になり、後半が40代になっていた。

「あの時、もっと早く動いていれば」「あの人に会っておけばよかった」そんな後悔が残ります。

「もっといい人がいるかも」と思い続けてしまった

目の前にいる人は、悪くない。でも、「もっと条件に合う人がいるかもしれない」と思うと、決められない。断って、次を探して、また断って。その繰り返しで、婚活が「条件チェック作業」になっていく。

たとえば、ツヴァイではこれを「高望み迷子」と呼んでいます。自分の希望条件が本当に必要なものなのか分からなくなり、婚活の軸を見失う状態です。

※出典:ツヴァイ「婚活で高望みを続けた男女がたどりやすい3つの末路」

婚活自体に疲れてしまった

条件を満たす人を探し続けるうちに、婚活へのモチベーションが尽きる。「もう誰でもいい」と思うか、「もう誰もいらない」と思うか。どちらにしても、最初に思い描いていた結婚とは違う結末になります。

後悔している人に共通しているのは、「結婚できなかったこと」だけではありません。

「自分で考えなかった」「条件と向き合わなかった」「ただ待っているうちに時間が過ぎた」その感覚が、後悔を深くしているように見えます。

高望みを貫いて納得しているパターン

一方で、高望みを続けても納得している人がいます。

時間はかかったけれど、希望通りの相手と出会えた

「周囲には高望みと言われた。でも、自分の中で譲れないラインは守りたかった」——そう話す人がいます。3年、5年と婚活を続け、最終的に自分の条件に合う人と成婚した。時間はかかったけれど、「この人だ」と思える相手に出会えた。

条件を維持したまま成婚する人は、決して多くはありません。でも、ゼロでもありません。

条件を明確にしたことで、迷わなくなった

「条件が曖昧だったときは、誰と会っても決められなかった。でも、自分が本当に譲れないものを整理してから、むしろ迷わなくなった」——そんな声もあります。

条件を絞ることが悪いわけではありません。問題は、その条件を自分で理解しているかどうかです。なぜその条件を求めているのか。それがないと本当に困るのか。そこを分かっている人は、たとえ高望みと言われても、ブレずに婚活を続けられます。

結婚しない選択を自分で決めた

「婚活を続けた結果、結婚しなくても幸せに生きられると思えた」「無理に条件を下げて後悔するくらいなら、一人でいることを選んだ」そういう結論に至った人もいます。

結婚がゴールではない。婚活をしたからこそ、その答えにたどり着いた人もいるのです。納得している人に共通しているのは、「結婚できたから満足」ではありません。

「自分で考えた」「自分で選んだ」その実感があることです。結果が同じでも、流されて出した結論と、自分で出した結論では、後味がまったく違います。

後悔と納得を分けるものは何か

後悔する人と、納得している人。その違いはどこにあるのでしょうか。

結婚できたかどうか、ではありません。条件を下げたかどうか、でもありません。違いは、「自分で選んだかどうか」です。

後悔している人の話を聞くと、こんな言葉が出てきます。

「なんとなく待っていたら、時間が過ぎていた」
「周りに言われて条件を下げたけど、納得できなかった」
「自分が何を求めているのか、よく分からないまま婚活していた」

一方、納得している人はこう言います。

「時間はかかったけど、自分で決めた条件を守れた」
「条件を見直したのは、自分で考えた結果だった」
「結婚しない選択も、自分で出した答えだった」

結果は様々です。希望通りの相手と結婚した人もいれば、条件を見直して出会えた人もいる。結婚しないことを選んだ人もいます。

納得している人に共通しているのは、「自分で考えて、自分で決めた」という感覚があることです。

逆に言えば、流されて出した結論は、どんな結果でも後悔が残りやすい。条件を維持しても、下げても、それ自体は問題ではありません。大事なのは、その選択を自分で引き受けているかどうかです。

「高望みを続けるべきか、やめるべきか」その答えは、誰かに決めてもらうものではありません。自分で考えて、自分で決める。そのプロセスがあるかどうかが、後悔と納得の分かれ道です。

条件の奥にある「本当の願い」を見る

「条件を下げなさい」と言われても、簡単には頷けない。それは当然のことだと思います。条件には、理由があるからです。ここでは、その理由……。

条件の奥にある「本当の願い」について、一緒に考えていきます。

年収を求める奥にあるもの

「年収600万以上」という条件を持っている人に、聞いてみたいことがあります。

なぜ、600万なのでしょうか。

「生活に余裕がほしいから」「子どもができても働き方を選べるようにしたいから」「お金のことで揉めたくないから」理由は様々だと思います。

でも、その奥をもう少し見てみると、共通するものが見えてきます。

「不安を減らしたい」という願いです。

将来が見えない不安。自分一人で家計を支えることへの不安。お金が原因で関係が壊れることへの不安。年収600万という数字は、その不安を和らげるための「安心材料」として置かれていることが多いのです。

ここで、少し立ち止まって考えてみてください。

「不安を減らしたい」という願いは、年収以外で満たせないでしょうか。

たとえば、年収は500万でも、金銭感覚が近い人。無駄遣いをしない人。将来のことを一緒に話し合える人。何かあったときに「一緒に考えよう」と言ってくれる人。

年収の数字ではなく、「この人となら、お金のことで不安にならなさそう」という感覚で選ぶ方法もあります。

もちろん、「年収600万は絶対に譲れない」という人もいるでしょう。それはそれで構いません。

大事なのは、その条件が「本当に譲れないもの」なのか、それとも「安心したくて置いている数字」なのか、自分で分かっていることです。

条件を下げる必要はありません。でも、条件の奥にある願いを知っておくと、婚活の視野が少し広がるかもしれません。

年齢・学歴・職業を求める奥にあるもの

年齢、学歴、職業。これらの条件にも、奥に隠れた願いがあります。

「同年代か、少し年上がいい」という条件。その奥にあるのは、何でしょうか。

「話が合いそう」「価値観が近そう」「子どもを考えると、あまり年上だと不安」そんな理由が多いと思います。つまり、「一緒に生きていく時間の長さ」や「話の合いやすさ」への願いです。

「大卒以上がいい」という条件はどうでしょうか。

「学歴が近い方が話が合う」「教育に対する考え方が似ていそう」「知的な会話ができる人がいい」こちらも、奥にあるのは「会話のテンポや価値観の近さ」への願いです。

「公務員がいい」「大手企業がいい」という条件の奥には、「安定した生活」「将来への安心感」という願いがあることが多いでしょう。

条件は違っても、奥にある願いは意外と似ています。

「安心したい」「価値観が合う人がいい」「一緒にいて楽な人がいい」。

そう考えると、一つ問いが浮かびます。

その願いは、本当にその条件でしか満たせないでしょうか。

学歴がなくても、話していて楽しい人はいます。大手企業じゃなくても、堅実に暮らしている人はいます。年齢が離れていても、価値観がぴったり合う人はいます。

条件は「願いを満たすための目安」であって、「願いそのもの」ではありません。条件だけを見ていると、願いを満たしてくれる人を見逃してしまうことがあります。逆に、条件を満たしていても、願いを満たしてくれない人もいます。

条件を整理するときは、「この条件の奥にある願いは何だろう」と考えてみてください。願いが分かれば、条件の見方が変わります。「この条件は絶対必要」なのか、「この条件は目安でしかない」のか。自分で判断できるようになります。

「その条件を失っても、その人を選ぶか」という問い

「高望みかどうか」を判断する方法について、私がよく考えることがあります。

それは、「その条件を失っても、その人を選ぶか」という問いです。

たとえば、年収600万の人と出会ったとします。その人が転職して、年収が400万になったとしたら。それでも一緒にいたいと思えるでしょうか。

身長175cmの人が、病気や事故で車椅子生活になったとしたら。それでも隣にいたいと思えるでしょうか。

大手企業に勤めている人が、会社を辞めて独立したいと言ったとしたら。それでも応援できるでしょうか。

「それでも選ぶ」と思えるなら、その条件は本当に大事なものです。その人自身に惹かれているからです。

「それは困る」と思うなら、その条件は「安心したくて置いている数字」かもしれません。その人ではなく、条件に惹かれている可能性があります。

どちらが良い・悪いという話ではありません。ただ、自分がどちらなのかを知っておくことは大事です。

条件に惹かれているなら、その条件が変わったときに関係が揺らぎます。その人自身に惹かれているなら、条件が変わっても一緒にいられます。

結婚は、何十年も続く生活です。条件は変わります。年収は上がることも下がることもある。健康も、仕事も、見た目も、変わります。

変わらないのは、「この人と一緒にいたい」という気持ちがあるかどうかです。

だから、条件を考えるときには、この問いを自分に投げかけてみてください。

「その条件を失っても、その人を選ぶか」

答えがYesなら、それは本当に譲れない条件です。答えがNoなら、もしかしたらその条件は、手放しても大丈夫なものかもしれません。

婚活で高望みをやめたい! 条件整理の方法

「高望みをやめたい」と思ったとき、いきなり条件を下げる必要はありません。まずは、自分の条件を整理することから始めてみてください。ここでは、その具体的な方法をお伝えします。

条件を「譲れない」と「あったらいい」に分ける

最初にやることは、今持っている条件をすべて書き出すことです。年収、年齢、身長、学歴、職業、見た目、性格、趣味、家族構成、住んでいる場所——思いつくものを全部、紙やスマホのメモに書いてみてください。

次に、その条件を2つに分けます。

「これがないと無理」
「あったら嬉しい」

この2つです。

「これがないと無理」は、本当に譲れない条件です。それがなければ、どれだけ他が良くても一緒にいられない。そう思えるものだけを入れてください。

「あったら嬉しい」は、あれば嬉しいけど、なくても大丈夫な条件です。他の部分で補えるなら、なくても困らない。そう思えるものを入れてください。

やってみると、意外なことに気づくかもしれません。

「絶対に譲れない」と思っていた条件が、実は「あったら嬉しい」だったこと。逆に、あまり意識していなかった条件が、「これがないと無理」だったこと。

たとえば、「年収600万以上」は絶対だと思っていたけど、書き出してみたら「金銭感覚が合う人」の方が大事だった。「大卒以上」は必須だと思っていたけど、「話していて楽しい人」の方が譲れなかった。そんなことが起こります。

条件を減らす必要はありません。ただ、分けてみるだけで十分です。

「本当に譲れないもの」と「そうでもないもの」が見えてくると、婚活の優先順位がはっきりします。

「譲れない」の奥にある願いを言葉にする

「これがないと無理」に分類した条件について、もう一歩踏み込んでみてください。その条件を求めている理由は何でしょうか。

たとえば、「年収500万以上」が譲れないとします。なぜでしょうか。

「生活に余裕がほしいから」では、なぜ余裕がほしいのでしょうか。

「お金のことで不安になりたくないから」「共働きでも、選択肢を持っていたいから」「子どもの教育費を心配したくないから」奥には、もっと具体的な願いがあるはずです。

その願いを、言葉にしてみてください。

「年収500万以上」ではなく、「お金のことで不安にならない生活がしたい」。

「大卒以上」ではなく、「話のテンポが合う人と暮らしたい」。

「同年代」ではなく、「一緒に歳を重ねていける感覚がほしい」。

条件を願いに置き換えると、視野が広がります。

「年収500万」という数字にこだわっていたときは、500万未満の人は全員対象外でした。でも、「お金のことで不安にならない生活」という願いで考えると、年収400万でも堅実な人なら対象に入るかもしれません。

「大卒以上」にこだわっていたときは、高卒の人は全員対象外でした。でも、「話のテンポが合う」という願いで考えると、学歴に関係なく、話していて楽しい人が見えてくるかもしれません。

条件は数字や言葉で区切られています。でも、願いはもっと曖昧で、広いものです。

「この条件が絶対」ではなく、「この願いが満たされればいい」。

そう考えられると、婚活の選択肢は増えます。条件を下げたのではなく、願いを守るために視野を広げた。その感覚なら、妥協とは感じないはずです。

条件ではなく「一緒にいるときの自分」で選ぶ視点

条件を整理したら、もう一つ試してほしいことがあります。

相手を見る代わりに、「その人といるときの自分」を見てみてください。

初回デートで、相手のプロフィールを確認しながら会話していませんか。年収は本当か、仕事はちゃんとしているか、話は面白いか。そうやって相手をチェックしていると、大事なことを見落とします。

大事なのは、その人といるとき、自分がどうなっているかです。無理に話を盛り上げようとしていないか。気を遣いすぎて疲れていないか。素の自分でいられているか。

帰宅したあとの疲れ方にも、相性は出ます。

「楽しかったけど、どっと疲れた」なら、もしかしたら頑張りすぎていたのかもしれません。「特別なことはなかったけど、なんだか落ち着いた」なら、その人との相性は悪くないのかもしれません。

条件が完璧でも、一緒にいて疲れる人とは長く続きません。条件がいまいちでも、一緒にいて楽な人とは穏やかに暮らせます。

結婚は、毎日の生活です。デートは数時間ですが、結婚生活は何十年も続きます。その何十年を、頑張って過ごすのか、自然体で過ごすのか。条件を見るのは大事です。でも、条件だけ見ていると、「この人といるときの自分」が見えなくなります。

次に誰かと会うときは、相手のスペックよりも、自分の状態に意識を向けてみてください。

「この人といると、自分はどんな感じだろう」

その感覚が、条件よりも正直に、相性を教えてくれることがあります。

結婚相談所では30代女性の高望みは指摘されるもの?

「結婚相談所に入ったら、高望みって言われるのかな」そんな不安を持っている人もいると思います。実際のところ、どうなのか。ここで整理しておきます。

結婚相談所で「高望み」と言われるケース

カウンセラーが「高望み」について話をするのは、条件と現実にギャップがある場合です。

たとえば、こんなケースです。

・希望条件を満たす人が、会員の中にほとんどいない
・お見合いの申し込みをしても、成立しない状態が続いている
・条件に合う人と会えても、相手からは選ばれない
・活動が長期化して、本人が疲れてきている

こうした状況になると、カウンセラーは条件の見直しを提案することがあります。

ただし、「高望みだからダメですね」という言い方はしません。多くの場合、データをもとに話してくれます。「この条件だと、該当する会員は○人です」「この年齢層で、この年収を希望すると、○%の方が対象外になります」そんな形で、現実を数字で見せてくれます。

そのうえで、「どの条件を優先しますか」「絶対に譲れないものはどれですか」と一緒に整理してくれます。

逆に、条件と現実のバランスが取れている人は、特に何も言われません。出会いがあり、活動が前に進んでいれば、条件について指摘される機会はほとんどないでしょう。

「高望み」と言われるかどうかは、条件の高さだけで決まるわけではありません。自分の年齢やスペックと、希望条件の組み合わせによります。

同じ「年収600万以上希望」でも、言われる人と言われない人がいる。それは、本人の状況によって「現実的かどうか」が変わるからです。

指摘される=否定ではない

「高望みですね」と言われたら、傷つくかもしれません。しかし、それは「あなたには無理」という意味ではありません。

結婚相談所のカウンセラーは、会員を否定するために指摘するわけではありません。彼らの仕事は「成婚させること」です。だから、成婚に向けて一緒に作戦を立てるために、現実を伝えています。

「この条件だと該当者が少ないですよ」という指摘は、「だから諦めなさい」ではありません。「だから、作戦を考えましょう」です。どの条件を優先するか。どこなら視野を広げられるか。今の条件で出会える人はどんな人か。そういうことを、データをもとに一緒に考えてくれます。

たとえば、「年収600万以上」を「年収500万以上」に広げるだけで、該当者が倍になることもあります。「同年代」を「5歳上まで」に広げるだけで、お見合い成立率が変わることもあります。カウンセラーは、そういう可能性を見せてくれる存在です。

もちろん、言われたからといって、絶対に条件を変えなければならないわけではありません。「それでも譲れない」と思うなら、そのまま活動を続ければいい。カウンセラーも、無理強いはしません。

ただ、自分一人で考えていると、どうしても視野が狭くなります。「この条件は絶対」と思い込んでいたものが、第三者に話すことで「そうでもないかも」と気づくこともあります。

指摘は、否定ではありません。婚活が成功しやすくなるように、視野を広げるきっかけづくりです。そう思えると、カウンセラーの言葉を少し受け止めやすくなるかもしれません。

一人で抱え込まず、誰かと一緒に考える選択肢

婚活は、一人で抱え込みやすい活動です。

うまくいかないことを誰かに話すのは恥ずかしい。「高望み」と思われたくない。アドバイスされても、素直に聞けない。そんな気持ち、心当たりありませんか。

一人で考え続けていると、同じところをぐるぐる回ってしまうことがあります。「私の条件は高望みなのか」「でも譲りたくない」「でもこのままじゃ出会えない」「でも妥協したくない」堂々巡りです。そんなとき、誰かに話してみると、意外と楽になることがあります。

結婚相談所のカウンセラーでなくてもいいのです。信頼できる友人。家族。あるいは、婚活経験のある知人。誰でもいいから、自分の条件について話してみてください。

話すことで、頭の中が整理されます。「絶対に譲れない」と思っていた条件が、口に出してみたら「そうでもないかも」と感じることがあります。逆に、「これは本当に大事だ」と改めて確認できることもあります。

大事なのは、答えをもらうことではありません。一緒に考えてくれる人がいることです。「こうしなさい」と言われるより、「どう思う?」と聞いてもらえる方が、自分の考えが見えてきます。隣に座って、一緒に悩んでくれる存在がいるだけで、婚活の孤独感は和らぎます。

結婚相談所には、それを仕事として引き受けてくれるプロがいます。でも、必ずしも結婚相談所でなくてもいい。「一人で決めなきゃ」と思い込まなくていいのです。誰かと一緒に考える。その選択肢があることを、頭に入れておくとよいかもしれません。

婚活の条件は「誰と関係を育てられるか」

婚活をしていると、つい「選ばれる側」の意識になりがちです。自分の市場価値はどのくらいなのか。この条件で相手にされるのか。もっとスペックを上げないと選ばれないのではないか。

でも、結婚は「選ばれて終わり」ではありません。

選ばれた後に、何十年もの生活が続きます。毎日顔を合わせて、一緒にご飯を食べて、些細なことで揉めて、それでも隣にいる。その繰り返しです。そう考えると、大事なのは「誰に選ばれるか」ではなく、「誰と関係を育てられるか」だと思うのです。

プロフィールには書きにくいけれど、毎日の生活では効いてくるものがあります。

一緒にいて楽。話していて落ち着く。困ったときに逃げない。ありがとうとごめんが言える。不機嫌を相手にぶつけすぎない。意見が違っても、対話を諦めない。

条件が完璧でも、こういうことができない人との生活は苦しくなります。条件がいまいちでも、こういうことができる人との生活は穏やかになります。

そしてもう一つ、考えておきたいことがあります。相手に「話していて楽しい人であってほしい」と願うなら、自分もその会話を一緒につくる人でいたい。相手に「向き合ってほしい」と願うなら、自分も逃げずに言葉を出す人でいたい。相手に「安心させてほしい」と願うなら、自分も相手を不安にさせない人でいたい。

結婚は、相手の条件を確認するだけでは足りません。自分もその関係をつくる側に立つ必要があります。

「高望みかどうか」この記事では、その問いについて色々な角度から考えてきました。

データで見れば、高望みと言われるラインは確かにあります。でも、世間の基準が正解とは限りません。あなたの条件が高望みかどうかは、最終的にはあなた自身が決めることです。

条件を維持してもいい。見直してもいい。大事なのは、自分で考えて、自分で決めることです。流されて出した答えには、後悔が残ります。自分で出した答えには、納得がついてきます。

だから、誰かに「高望みだ」と言われても、すぐに条件を下げなくていい。逆に、「高望みじゃない」と言われても、それで安心しなくていい。

自分の条件と向き合って、その奥にある願いを見て、本当に譲れないものを守る。そのうえで、「この人と関係を育てていきたい」と思える相手を探す。

婚活は、勝ち負けではありません。誰に選ばれるかの競争でもありません。

あなたがどんな相手と、どんな関係を築きたいのかを知る活動です。そして、その関係に向けて、自分がどう動くかを考える活動です。その答えは、あなたの中にあります。

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